歯科助手さんが就職・転職活動をするときに、履歴書の書き方に悩む方もいるのではないでしょうか?
今回は、歯科助手の就職・転職に役立つ、履歴書の基本的な書き方や志望動機、自己PRなど項目別の注意点、ポイントをご紹介します。
履歴書を書くために準備するもの
まずは、履歴書を書くために必要なものを準備しましょう!
正社員用の履歴書は、志望動機欄や自己PR欄の項目が多いものを選ぶとよいでしょう。
パート・アルバイト専用の履歴書もあるので、コンビニや文具店などで購入するときは自分に合ったものを見極めて選択しましょう。
②黒のボールペン、または万年筆
※手書きの場合に必要になります
③印鑑
※履歴書のフォーマットに印のマークがある場合は、印鑑を押しましょう。(ない場合は、押印は必要ありません。)
④証明写真
⑤両面テープもしくはのり
⑥クリアファイル
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履歴書の基本的な書き方
【1】日付について
日付は履歴書を提出する日付を記入しましょう。
履歴書を使いまわしていると日付が面接や投函する日と違う日付になりやすいので注意しましょう!
また西暦(1990年など)と元号(平成2年など)は、どちらでもかまいませんが、学歴、職歴と統一して書くようにします。
【2】氏名・住所のふりがな
氏名は特に丁寧に書くようにしましょう。氏名・住所のふりがなの記入欄は小さいですが、できる限り見やすくなるよう書くことが望ましいです。
ふりがな欄が、「ひらがな」と書いてある場合は、ひらがなでふりがなを。「フリガナ」とカタカナと書いてある場合は、カタカナでフリガナをふるようにしましょう。
【3】連絡先はすぐに連絡がつく電話番号を記入する
確実に連絡のとれる電話番号を書きましょう。固定電話がある場合は、固定の電話番号と携帯番号の両方を書くようにします。
記入欄が1つしかない場合は携帯番号を優先したほうがよいでしょう。
採用側は合否の連絡を電話でする事が多いため、人気のある医院やすぐに人を採用したい医院の場合、何度も連絡がつかないと不採用になる可能性もあるので注意しましょう。
【4】履歴書の写真にもマナーがある!証明写真のポイントとOK例・NG例
上の写真は履歴書の写真のOK写真とNG写真です。
履歴書の写真はあなたの第一印象を決める大切な写真です。
好印象!OK写真の身だしなみ
服装
・グレー、紺などダークカラーのスーツ
・シンプルな色のシャツやカットソー
ヘアスタイル
・前髪は目にかからないようにまとめる
・ロングヘア―の人は、後ろで一つにくくるか、耳が見えるようにする
メイク
・ナチュラルメイク
・血色のよい肌
その他
・正面を向いている
・背筋がのびている
悪印象!NG写真の身だしなみ
服装
・派手な色の服
・Tシャツ
・ジャケットなし
ヘアスタイル
・髪色が明るい
・顔周りの髪が顔にかかっている
メイク
・顔色が悪くみえるノーメイク
・つけまつげの重ねづけや濃いチーク
その他
・上目遣いをしている
・歯を見せて笑っている
・首が曲がっている
履歴書の証明書写真Q&A
Q. アルバイトやパートでもスーツがいいの?
A.スーツの方が印象はよいでしょう。
スーツがない場合は、派手な服はさけ、白っぽいシンプルなブラウスやシャツなどの格好がおすすめです。
Q. 携帯アプリの写真でもいい?
A. 携帯のアプリで撮影した写真やプリクラを証明写真として使用する人もいますが、採用側にとってはあまりよい印象を受けません。証明写真機または写真館で撮影したものを使用するのがよいでしょう。
【5】学歴・職歴
在籍の場合は「現在に至る」を行の最後に記入しましょう。
すでに退職している場合は行を空けずに右に寄せて「以上」を記入。また退職予定日が決まっている場合は、「○月末退社予定」と記入します。
学歴・職歴のQ&A
Q. 正社員を希望しているけど、アルバイトの職歴は必要?
A. 基本的に正社員から正社員へ転職をするときに少しだけ繋ぎとして働いた短期アルバイトであれば、履歴書に職歴を記入しないことが多いです。
ただし、アルバイト歴が長かったり(例:半年以上アルバイト期間がある)、次の職場で活かせる職歴がある場合は記入するとよいでしょう。
また、家事・育児などの事情により、アルバイトを希望して長く働いている人もいると思います。
アルバイトでも立派な職歴になるため、働いていたらきちんと記入することは必要です。
Q. 職歴に空白期間があるけど、大丈夫?
A. 職歴に空白期間があると、院長や採用担当者からの印象は良くありません。そのためにも、自己PRに空白期間中にしていたことを記入して、マイナスなイメージを与えないようにしましょう。
参考
・1年間海外留学をしていました。日常会話程度の英語は話せるため、職場で活かして頑張りたいと思います。
・納得いく就職先が見つかるまで、就職活動に専念していました。
【6】免許・資格
自己PRをできる資格は記入しましょう。
資格が複数ある場合は、取得した年月順に書きましょう。
また、免許や資格がない場合は「特になし」、勉強している資格がある場合は「〇〇勉強中です」と記入し、なるべく空欄をつくらないようにしましょう。
【7】志望動機
面接の場では、院長や採用担当者が、履歴書の志望動機をみて「なぜこのように思いましたか?」や「将来的にどのようになりたいですか?」など、さらに深く質問されることがあります。
そのため、ネットにある志望動機のテンプレートをそのままコピーしただけでは、質問に答えられずに面接で困ることになります。
自分で考えた言葉を志望動機に書くようにしましょう。
【8】自己PR
自己PRも志望動機と同様、書くことを難しいと思う人が多いと思います。
自己PRは
・今まで何をしてきたか
・何ができるのか
・今後、どのようになっていきたいのか/貢献していきたいか
を入れるようにすると、簡単に自己PR文を作れるようになります。
応募する歯科医院に対して、自分の意欲や強み、前職や学生時代に経験した活かせる事などを書き、自分をアピールしましょう。
また、応募する際の歯科医院と求める人物像が大幅にズレないように事前に採用情報などで、求める人物像や採用対象などをみておくようにしましょう。
【9】本人希望記入欄
基本的には、待遇面や給与面に関する希望は書かず、「貴院規定に従います」の一文を記入します。
譲れない条件やパートタイマーで働ける時間が限られている場合は、働ける曜日や時間帯を書きましょう。
また現在、在職中の場合は連絡のつかない時間帯や入社可能日を記入しておいたほうがよいでしょう。
歯科の就職・転職活動で職務経歴書は必要?
一般的に企業の転職であれば、履歴書では書ききれない今までやってきた業務内容や経験を書く必要があります。
歯科医院の就職・転職では職務経歴書の提出を求められないことが多いですが、歯科助手の経験が多い人や歯科助手枠で募集している企業の面接を受ける場合は、職務経歴書を提出したほうがよいでしょう。
面接に有利?!職務経歴書のポイント
・具体的に何をやってきて、そこから何を学んできたか、今後どうしていきたいかを記入。
・具体的なエピソードや数字が添えられているとgood
・自己PRで応募意欲をしっかり伝えられているか
履歴書を入れる封筒のマナー
履歴書を買う際には封筒のサイズにも気をつけて選びましょう。
応募書類を折らないようにするため、A4サイズ(297×210mm)の書類が入る角2サイズ(332×240mm)がよいでしょう。
封筒を書く時のチェックポイント
住所は、都道府県から正確に記入。
封筒の表面左下に、「応募書類在中」を書きましょう。
封筒の裏面に自分の住所、氏名を記入しましょう。