仕事を始めるときは誰でも
「私にできる仕事なのかな?」とか「どんな大変なことがあるのかな?」
と不安に思うのではないでしょうか?
歯科助手のやりがいに続いて、歯科助手の仕事で「きつかったこと・大変なこと」を、歯科助手経験者に聞いてみました!
歯科助手の仕事で大変だった・きつかったこと5選
歯科助手の仕事内容はとても幅広いうえに、治療のアシストなど専門的なことも行うので慣れるまでは大変なことが多いようです。
ここでは、歯科助手の代表的な悩みを取り上げてみました。
覚えることが多い!
歯科医院によって使う器具や薬品が違うこともあるので、歯科助手経験者でも大変なことですね。
似ている治療器具もあったり、同じ薬品でもメーカーによって器が違ったり。初めは混乱します。
診療科目が多ければその分覚えることも増えますね。メモをひたすら見返したり…とにかくはじめは覚えることが大変だと思います。
歯科医師の先生が複数人いる歯科医院だと、先生によって使う器具の好みなどもあるようなので、臨機応変に対処することも求められます。
また、治療で使う材料を練ったり、細かい作業も多いので慣れるまで時間はかかるようです。
きつい体勢も多く、体力が必要
歯科医院で働く人には華やかなイメージがある人もいると思います。
でも、実際にはユニット(患者さんが治療で座る椅子)の背もたれを倒して治療するので、腰を曲げたきつい体勢が続きます。
常に立ちっぱなしで細々と動かないといけないし、集中力も必要です。地味に体力が必要なんですよ。
歯科助手は受付や診療補助、準備や片付けなどの雑務まで業務の幅が広いです。
いろいろな仕事を並行しながらやるので、立ちっぱなしで歩きっぱなしのことも多いようです。
スタッフ同士の人間関係
指導してもらえない、先輩や先生が冷たくて聞くに聞けない…という職場もあるのではないでしょうか。
はじめのうちは怒られることも多いですし、自分でもできないから気まずいこともあります。
器具受け渡しひとつで先生の機嫌が悪くなってしまうこともあって、そういう時に患者さんにもそれを出してしまう先生もいるんですよね。
治療をとめてさらに機嫌を悪くしてしまうといけないので、患者さんに申し訳ないなと思いながらアシストをすることもありました。
歯科衛生士、歯科助手はほとんどが女性の女社会。女性ならではの気遣いに満ちた職場もあれば、女性だからこその厳しさのある職場もあるようです。
たとえ仲のいい職場でも、出来上がっている関係に入りづらいという悩みもあるのだとか。
また、歯科医院という狭い社会では先生や院長との人間関係が仕事に影響します。
信頼関係ができている先生と、そうではない先生とでは同じようにいきません。
自分から距離をとってしまうと教えてもらえない・認めてもらえないままの悪循環になってしまいます。
患者さんとのコミュニケーション
患者さんとの距離の取り方も難しいですね。
治療を嫌がる子どもへの対処とか、治療以外の話が長くなってしまう患者さんとか。
患者さんとの関わりは楽しいんですけど、時間が決まっているので、どうすれば不快な気持ちにさせずに済むかなという悩みはありました。
小さな子供が苦手な人は、特に子供の患者さんへの対応に戸惑うのではないでしょうか。
先生には「押さえてて」と言われるけど、どこまでやっていいものかわからなかったり。
また、待合室やキッズスペースで治療中のお母さんを待つ子供の相手をするのも大変かもしれません。
衛生管理が大変
忙しいと洗い物や、滅菌しないといけない器具が溜まってしまうので、片付けが大変ですね。
治療器具の使いまわしでニュースにもなりましたが、衛生管理をきちんとしないと、患者さんを感染させてしまう可能性があります。
また、自分も感染してしまう可能性があるので危険です。
グローブも本来は患者さんごとに変えるべきだと思いますが、グローブを洗って使う話を聞いたりすると怖くなりますね。
歯科医院には院内感染する恐れが潜んでいます。
患者さんのお口に入れた器具はもちろん、グローブから感染させてしまう可能性もあるので衛生面の管理は大切です。
治療器具を洗う⇒滅菌する⇒パックして保管する
というだけでも、忙しいなかで洗い物が溜まってしまうと大変ですよね。
大変なことも、目的をもって仕事をすればやりがいになる
歯科助手として働くと、予想していたよりも大変さを実感するようです。
未経験でもできますが、医療に携わる仕事である以上専門的な知識が必要になりますし、責任もあります。
はじめのうちは「覚えることが多くて大変」とか「人間関係がつらい」などの悩みが出てくると思います。
そういう悩みが生まれたときは「どうすれば改善できるか」や「仕事を通してどうなっていきたいか」を考えることで、認められるようになったり成長していくことができますよ。